呼吸法について その4  はっこうだより
 


 奈良の法隆寺や東大寺の仁王門には、阿吽の呼吸を表す阿形・吽形の仁王像があります。呼吸には阿形といって口を開いて「あっ」とか発声して感動や驚きを素直に伝えたり、激しく挑みかかる挑戦者の気迫を込めた気合「えい、やっ」などにみられ、いずれも口で吐いて発声をともない高まる興奮をコントロールしています。
 又、吽形は口をしっかり真一文字に閉じて「うん、うん」と鼻からしっかりと吐ききる呼吸です。あらゆる労苦を受け止めて、既にある大切なものを守り抜くような大人の又は、王者のものと思われます。鼻を使った静かで健全な呼気は、口腔内の適切な湿り気と充分な唾液分泌をうながし、強健な消化器の保持へとつながります。
 一人の人間では、時に阿形、又時に吽形と状況に応じて使い分けている訳ですね。
 

  
八光整骨グループ代表 仲矢 良

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